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Japanische Klassiker mit Furigana

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ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖虫 (ようちゅう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 120.290 Zeichen · 239 Bildschirme

Aozora Bunko

魑魅魍魎

に、ウジャウジャと待ち構えていたのだ。

魑魅魍魎

偽物の三笠龍介は、珠子の手を引いて、懐中電燈で足元を照らしながら、竹藪の中をガサガサと進んで行った。そのあとからは、小男の同類が、逃がしはせじとついて来る。

両側を見通しも利かぬ深い竹藪に限られた細道が、曲りくねって、果しもなく続いている。曲り曲って、遂には地の底へでも迷い込んで行くかの様に。

「お嬢さん、ホラ、ここに面白いものがいる。よくごらんなさい」

懐中電燈が、ヒョイと右側の竹藪の中にさし向けられた。

アア、やっぱり悪夢にうなされているんだ。

だが、夢にもせよ、まだうら若い少女は、それを一目見て、ハッと立ちすくまないではいられなかった。

そこは竹藪が一間程の間途切れて、その向う側に、枕木の見える汽車の線路が長々と横わっているのが眺められた。三河島と云えば、大宮方面への鉄道の沿線に当るのだから、突然レールに出くわしても、別に不思議はないのだが、珠子には、なぜかその鉄道線路さえ、現実のものではなくて、悪夢の中の光景の様に感じられた。

無論、彼女を恐れ戦かせたのは、鉄道線路そのものではなく、その線路の上に飛び散っている数個の白い物体であった。