Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまとゆきのにっき

山と雪の日記

板倉 勝宣

Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

松林をぬけると本沢、二ノ沢、一ノ沢を集めた大きな谷をへだてて、鍋冠山が雪をかぶって、層をなした雪は実に綺麗に積っていた。沢を伝って目を上に上げて行くと、蝶ガ岳の崩れが白い中に見える。道は一ノ沢の左岸の中腹をかなり急に登って行く。汗はダラダラと流れる。真白い雪の常念が雪の中から出たり入ったりしていた。道が谷川の岸を通るようになる時分には、雪がまだらに河原に出てきた。太陽の光線を強く反射する斑の雪の中を、谷川の水は光の中を躍り流れた。雪はだんだんまして、案内は小屋の跡に入って金をつけた。スキーはまだ使えない。滝沢付近にきた時、雪のとぎれが無くなった。スキーはやっと雪をなめることができた。谷川はだんだん水が減じて、雪は益々谷を埋めて行った。ハシタ沢で昼食をした。これから白樺も樅もますます太くなって、雪の静けさが林の中に満ちている。谷川の岸の雪は谷の上をかぶって、夏なれば岩のゴツゴツしたところも、今はなだらかなスロープである。四時頃案内を休ませて、谷川の岸を登った。ザラメ雪にしてはなかなかいい。四時すぎに烏帽子沢が右手から雪の坂をなして落ちあうところを夜営地とした。