Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme

Aozora Bunko

」

平野さんが、しわがれ声で、どなりました。

「みんなをあつめて、庭をしらべるんだ。」

中村係長の声に、ひとりの刑事がピリリリ……と、呼びこを吹きならしました。

すると、まもなく、庭の塀のそとや、おもてのほうにいた刑事がかけつけてきました。そして、五人が手わけをして、懐中電灯をふりてらしながら、庭のなかを、くまなく、さがしまわりましたが、あやしいものの、かげさえありませんでした。

ふしぎです。ゆりかさんが、さけび声をたててから、みながかけつけるまで、一分もかかっていません。そのうえ、庭には、ふたりの刑事が、見はっていたのです。かけだすにしても、空へ飛びあがるにしても、怪人が、だれの目にも、はいらなかったはずがありません。

ゆりかさんが、まぼろしを見たのでしょうか。

いや、いや、そんなことは考えられません。きじょうなゆりかさんが、見もせぬものを見たなどと、思うはずはないのです。

では、いったい、これはどうしたことなのでしょう。星の世界の怪物は、地球人の想像もつかないような、魔法をこころえているのでしょうか。アッと思うまに、自分のからだを、透明にしてしまう術でも、知っているのでしょうか。