Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
銀仮面
それは、一方がとがっていて、ちょうどゴムのスポイトのような形をしているのです。
トカゲ男は、そのとがったほうを小ザルにむけて、まるい部分を、ギュッと、にぎりしめました。するとあのやわらかい弾力のある金属ですから、スポイトと同じはたらきをして、中にはいっていた、なにかのガスが、白い煙をはいて、サーッと小ザルにふきつけられたのです。
ああ、思いだしても、ゾッとします。あれは、なんという、おそろしいガスでしょう。それを、ふきかけられた小ザルは、アッというまに消えてしまったのです。そして、小ザルのいたあとに、ひとつかみの灰がのこっているばかりでした。いっぴきの動物が、一しゅんかんに、ひとつかみの灰にかわってしまったのです。
これで『ハイ』の意味が、わかりました。ハエではなくて、灰だったのです。怪人は、おまえも、逃げだそうとすれば、このとおり、灰にしてしまうぞと、実物で見せてくれたわけです。」
銀仮面
北村さんは、明智探偵の顔を見つめながら、さらに話しつづけます。
「明智先生、あいつは、なぜ、日本語をならったのでしょう。ひと月もかかって、あんなに熱心に、ぼくたちのことばをならったのでしょう。