Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
宇宙怪人は、いつも、このカシの木の上から、空に飛びたったのです。今夜も、そうするつもりなのでしょう。ひとやすみすると、ゆりかさんをかかえなおして、グッと上のほうを、にらみました。
四方に枝をのばして、あき地ぜんたいを、おおいかくすほど、よくしげった、大きなカシの木です。
怪人が見あげていますと、枝と枝、葉と葉が、かさなりあって、まっくらな中から、かすかなもの音が、聞こえました。そして、その音が、だんだん、大きくなってくるのです。ガサガサと、なにか生きものが、高い枝の上を、はっているような音でした。
怪人は、ふしぎそうに、その音のするほうを、見あげましたが、なにも見えません。ただ、ガサガサいう音が、ますます、ひどくなるばかりです。
音のようすでは、小さな動物ではありません。よほど大きなやつです。しかし、東京の町のなかに、サルがいるはずはないのです。いったい、なにものが、木の上に、ひそんでいるのでしょう。
怪人は、よほどふしぎに思ったらしく、銀仮面を空にむけて、身うごきもせず見つめていましたが、やがて、たまらなくなったのか、
「ダレダ、ソコニイルヒト、コタエナサイ、ダレダ。