Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こいのでんしちろう

恋の伝七郎

山本 周五郎

Lesen Sie 恋の伝七郎 (こいのでんしちろう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.650 Zeichen · 60 Bildschirme

Aozora Bunko

岩へ卵を投げつける智恵

「そいつは待った、まあ一ついこう」

岩へ卵を投げつける智恵

「おれもそう思っていた」伝七郎は友達の盃に酌をしながら云った、「村松は友情のない男だ、秀才ではあるが友達の情はない男だと思っていたんだ、ところが今日そいつが間違いだということがわかった、あいつはそんな男じゃあなかった、友達のことは心配していてくれるんだ、どんなに心配していてくれたかということは……」「なんでえ、泣くのか伝さん」「聞いてくれ忠公、おれはゆうべおれがある人に惚れているということを話したな」「ああ聞いたよ、そして男一匹りっぱな惚れ方だと思うよ」「あのことだ、道場のまん中で村松がそのことを云った、満座の中で恥をかかせたと思ったが、あれはおれに勇気をつけるためだったんだ」「よくわからねえ、それあどういう組立てなんだ」「村松は今日こう云ったんだ、元気を出してやれ、相手はおれに心を寄せているんだ、高峰の花だって折れば折れる、ましてこっちは十万石の中老の子じゃあないか、剣術師範などとは身分が違う、堂々とやってみろってさ」「相手が伝さんに惚れているって」「惚れているなんぞとは武士は云わない、心を寄せているというんだ、おれもまさかと思ったが、村松は師範代としてあの家族と親しくしている、それで察しがつくとこう云う