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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるしょうじょのしまで

或る少女の死まで 他二篇

室生 犀星

Lesen Sie 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.554 Zeichen · 228 Bildschirme

Aozora Bunko

私はそののち暫く外出をしないで、室にばかり籠っていた。殆んど自分でも予期しない、ああした発作的な悪戯をしてからというものは、たえず外出をすれば何者かに咎められるような気がして仕様がなかった。だんだん日が経つにしたがって、私のああした悪戯が真実に行われたかどうかということさえ疑わしく思われた。

もちろん彼女はもう寺の前をも通らなかった。私は父を本堂へ上るときに手を引いたり、茶の湯の水汲みをやったりしていた。寺にはあやしい御符という加持祈祷をした砂があってよく信者がもらいにやって来た。わずか五粒か六粒ほどずつ紙につつんで、清い水で嚥むと、ふしぎに憑きものや、硬ばった死人が自由に柔らかくなるという薬餌であった。私はそれを見るごとに不思議な気がした。

もう一つは「おくじ」をひきに来る女が多かった。この市街でもかなり名のある日本画家の中年の母親は、いつも娘の縁談があるごとに、父に会いに来て、そして「おくじ」を引いて判断してもらっていた。その娘は有名な美しい娘であった。いつも母親と一しょにお観音にお詣りに来た。奇体なことには、この古いお城下町は古くから仏教信者が多かった。