Japanische Klassiker mit Furigana
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あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lesen Sie 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.554 Zeichen · 228 Bildschirme
私は受取書をかれらに見せた。
「これで一段落だ。」
Oは睡眠不足らしい蒼い顔を私の方に向けた。
私も心が軽くなったような気がした。
そうして吾吾はただ疲労だけを各各に与えられただけだ。三人ともぐったりしたような心持で、白く光る道路を眺めたまま、しばらくぼんやり佇んでいた。まるで外からはよくないことでも相談している群のように見えた。
そのとき、私達の前を通ろうとする一人の大学生を見た。向うでも、叫びをあげるほど驚いた。それは例の医科の男だ。あの晩行方をくらました男であった。私たちは初めて会った人だったし、警察でもしらべがつかなかった温和な共犯者であった。
「この間の晩は失礼しました。」
Oはすぐ傍へ寄って行って、
「君にちょいと話がある。」と言った。そうしてあの晩のいきさつを話した。
「そうですか。では僕も一部分の責任がありますね。出しますとも。」
あの晩、ひどく酔って暴れたこの人は、おとなしい性質をもっているらしかった。そして、
「実は試験中なんで本当は逃げを張っていたんです。あなた方にたいへん迷惑をかけました。」
かれは一部分の負担額を財布から抓み出した。