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Japanische Klassiker mit Furigana

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つめ

探偵クラブ 烙印

大下 宇陀児

Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme

Aozora Bunko

のであったが、それについて伯太郎は、ママちゃんから必らず次のようなことをいわれていた。

「ね、伯太郎さん、あなたパパが帰っていらしっても、小父さんの来たこと黙っているのよ。伯太郎さんは、誰よりもお利口さんだから――」

何故黙っていなければならぬのか、伯太郎はハッキリ合点が行かなかったけれど、とにかく、うん、うん、といって頷いた。そうしてそのことについては、たった一度だけ、ときやに訊いて見たことがあった。

「ねえときや、ときやはあの小父さんのことを知っている? ほら、ママちゃんのところへ来る小父さんだよ」

「ハイ、あの方のことなら、ときやはよオく存じております。坊っちゃまのお母様のお義兄さまだということです」

「ママちゃんと、随分仲が良いんだねえ」

「ええ。ですけれど坊っちゃま、坊っちゃまは、あの方のことなんかあんまりいわない方がよござんすよ」

「どうしてだい」

「だって、お母様は、私達にもあの方のことを口留めしてございますもの、誰だって、お母様のところへ、あの方が訪ねておいでになったことを、見て見ない振りをしております」

「じア、僕も見て見ない振りをしているの?」