Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.353 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

よくぞお笑いあった」

と、かえって賞めた。

藤吉郎も、賞め返して、

「かねて伊勢衆は、北畠大納言殿という長袖の家中、およそは柔弱ぞろいならんと存じていたが、この一城の堅固な御意志、織田方にても、さすがに伊勢にも武士ありと、みな感じ合って、お噂は高うござる」

弾正は、そういわれると、顔赤らめて、

「自分の死は決しておるものの、ここを抜かれては、君家の滅亡と、心許のう存じおる。弾正がある間は、織田勢とて、北伊勢を恣にはさせぬが、この城の潰滅は、大納言家の滅亡となろう」

「いや。それには及ぶまいと思いますが」

「及ばぬとは」

「御忠節を曲げよとは申しませぬが、御忠義の奉じ方に、他の道もあると思うのです。――仰せのとおり、大納言家の領域は広しといえども、また、名門の御家系は旧しといえども、貴所ほどな武勇忠節の士が、幾人とありましょうか。われわれ敵方より見ても、この一城だに陥せば、北伊勢は崩れ、北伊勢を攻め奪って、一挙、神戸の本城をとり囲めば、神戸御一族は、失礼ながら、網の中から魚を獲るようなものと、作戦着々取りすすめておる次第でござる」

「ムムム」

弾正は、それを否定しなかった。