Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme
昼ほととぎす
わしは明日、微行でそっと山へ行きたい。そして横川の和尚に一片の布施をして戻りたいと思うが……どうであろう?」
昼ほととぎす
その夜、光春は、眠りについてからも、独り思い煩った。
(何であのように、叡山の者に御執心を持たるるか)
と、光秀の心事を疑い、また明日は微行で山へ登りたいという光秀のいぶかしい思い立ちに対して、
(飽くまでお止めすべきか。それとも、御意にまかせておいたがよいか)
と、夜もすがら、とつこうつ、思案していたものであった。
(山門再興のことなどには、今のお身として、一切触れないに限るし、横川の和尚とお会いあるなどは、なおさらよろしくないことだ)
とは、彼の胸だけには、はっきり考えを決めていたが、なぜか光秀は、光春が独断で、亮信阿闍梨の使いを拒んでいたことにも、山徒の嘆願書を突っ返したことについても、余りよろこばない顔いろであったのみか、根本的に光春の処置とは喰いあわない考え方を抱いているらしく思われた。
(今の叡山を対象に、いったい何事を胸に夢みておらるるのか?)
そこに光春は多分な不安と疑惑を抱いた。明らかにこれは反信長行為と誹られる好材料になろう。