Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme
二条三門記
光秀が特に彼を選んだのは、雑賀弥八郎は、そういう潜行には打ってつけな隠密組の逸材だったからである。
一方に戦い、一方に政治し、檄の文章や使いのことにまで、こうして緻密な頭脳をはたらかせていたので、光秀の面色は今暁、京都に入るまえの凄愴な眉から、さらにいちばいの必死と「われにもあらぬ」ものを加えて、側へ寄るのも怖いような形相となっていた。
――が、自身は努めて、平静にあろうとするもののように、語気は至ってしずかに、
「まだ左馬介光春から、次の使いはないか」
と、心ひそかに信長の首級を確実に挙げたかどうか、たえず一縷の気がかりとしているようであった。
二条三門記
信長の長子信忠の、その暁の愕きこそ、思いやらるるものがある。
――時刻をやや遡って、一転、ここで彼の宿所妙覚寺へうつる。
朝まだほの暗い一天にただならぬ鼓や喊の声を聞いて、信忠たちが刎ね起きたときは、すでにここも明智勢の囲みのうちにあったことは、本能寺と変りはない。
しかしここには、本能寺よりも多くの手勢が屯していた。約五百六、七十人の兵力はあった。忽ち明智謀叛と分り、敵近し、とも聞えたので、その騒ぎは言語に絶したものだったが、それでもまたたく間に全員戦闘の部署につき、