Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme
――如何にこの大変動に処すべきか。
は、誰もまだ混沌として、明らかに帰趨を見とおしている者は、ほとんどないような有様としかいえない。
まず、信長麾下の宿将たちの立場を見るに、第一に指を屈すべきは柴田勝家であるが、折から彼は、越中に出征中で、本能寺の事あった翌日六月三日でさえ、まだ京都の凶変を知らずに、上杉方の魚津城を懸命に攻めたてていた。
木曾、信州を経て、事変の真相が裏日本いったいへ聞えて来るまでには、尠なくも、三、四日を要していたろう。
勝家は、この驚愕に打たれるとすぐ魚津を退いて、
「ひとまず北ノ庄へ」
と、自国の本城へ帰ったし、彼とともに、戦列に加わっていた佐々成政も前田利家も、各※(二の字点、1-2-22)、急潮の退くごとく引きあげた。
利家は能登の七尾へ、成政は越中の富山へ。そして勝家は北ノ庄にひとまず旗を収めたが、かかるあいだの各人の天下観も、自己の処する方針も、箇々同じものでなかったろうことは想像に難くない。
その際、利家から勝家へ、
「即刻、上洛して、明智と一戦なすべきでしょう」
と、勧告の使者があったとも伝えられ、或いは反対に、勝家から前田勢に、