Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.911 Zeichen · 353 Bildschirme

Aozora Bunko

の周りは、実に、六里余にわたっている。

また、結構の中心をなす天守閣はというに、城中の最も高い位置に、数十間の楼台を築き、さらに巍々たる層々の五重が設計されてあり、総塗り籠め、大矢狭間を開き、頂上の瓦は、悉く消金をもって箔るとある。

「ううむ。なるほど」

またしても、数正は深く唸いた。――驚歎、ただ舌を捲くばかりである。

――が、彼が最前から凝視していた部分は、まだ城府の一地区だけでしかない。それを繞る五畿七道の市街交通等を概望すれば、その広大遠計は、さらに驚目を奪う。

皇城の京に近く、伏見、鳥羽の要津をひかえ、淀川の流れをひいて、即ち、城濠を繞らすの水とし、堺の繁華は眼下に近く、中国、朝鮮、南方諸島に通う無数の交易船をそこに繋ぎ、奈良街道は遠く大和、河内の山脈を牆壁として自然の守りをなし、山陰山陽の両道は、四国九州の海陸路をここに結んで、四通八達の関門をなし、まさに、天下第一城の地として、将たまた、天下に号令するところとして、信長の安土に勝ること幾倍、どこといって、不足の見出しようもない。

「どうじゃな。そこらでは」

秀吉はいった。

「申し分ございますまい」