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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんのあいこくしん

新渡戸稲造論集

新渡戸 稲造

Lesen Sie 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.620 Zeichen · 196 Bildschirme

Aozora Bunko

だから気に合うとか気に合わぬとかいうことは友情の上に於てさして重大な意味を持ってはいない、ただ天父の意志を了解せりや否やが大事である。此処に眉間に疵を有ってる男があるとする。何だかいやだ、気に喰わないような心持がする。これは浅間しいようだが実際である。しかしその男が軍人で、さる激戦の時、砲煙弾雨を犯して戦友を救わんがために紀念として与えられた疵であると知ったら如何だろう。そんな高尚な意味のものなら三つも四つも欲しくなるに違いない。心の疵だって左様だ。あの人は妙に心がねじけている。がしかしその家庭の紊乱――生みの母がいなくて継母に苛められ、異母弟に邪魔物にせられ――あらゆる苦しみ悲みの結果であると知ったら其処に同情の涙が流れないであろうか、自分がもしかその境遇にあったのならば如何であったろう。とうに死んでいたのかも知れぬ。それにしては彼の人はよくもまあ我慢をし忍耐をしたものであると憎しみよりか感服の涙が先きに立って来る。どうか他人の罪は出来得る限り許してやりたいものだ。そしていい方面にのみ眼を注いでやりたい。昔管仲は敵と戦って遁げた。時人はこれを怯者と呼んだ。