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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんのあいこくしん

新渡戸稲造論集

新渡戸 稲造

Lesen Sie 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.620 Zeichen · 196 Bildschirme

Aozora Bunko

二 真に言行一致の人

二 真に言行一致の人

ソクラテスの伝記書類は随分数多く読んだけれども、私の伝記研究は、学者のする学問のためではなく、常に応用的、いわば自分一個の精神修養を目的としたものであるから、勿論、システムなどは立っておらぬ。従って、ソクラテスを読んでも、着眼するところはその一点で、ソクラテスの哲学や何かに就ては、始めからあまり調べる気もしない。

ソクラテスを読んで、一番に面白く思うところは、かのダイモンというものを常に信じて、絶えず、自分の心の中に、善悪邪正を区別する、我にあらざる一種の力を蔵している。訳してこれを鬼神とも称すべきか。とにかく、この一種の力が、たとえ自分の欲することでも、これを行為に顕わさんとする場合には、予めこの鬼神に伺いを立てて、允許を受けることにしていた。そして、もしその允許が出ない時には、結局実行を見合わすということになっていた。――これが私の注意を深く惹付けた点で、また私もかくあろうとして、平生から夙に戒心しているところである。

私も随分無遠慮な口を利く方で、それが故には、如何なる時に、如何なる誤解を発生せしめ、如何なる迷惑を受けなければならないかも知れぬ。