Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にちにちへいあん
日日平安
山本 周五郎
Lesen Sie 日日平安 (にちにちへいあん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.297 Zeichen · 56 Bildschirme
六
「いやまあ聞いて下さい、こうなんです」
菅田平野は自分の計画を語った。
敵は井坂十郎太が江戸へいったものと信じている。そこで、「十郎太は江戸へいったのではなく、城下にいて同志を集め、奸臣誅殺の密謀をめぐらしている、某日某刻、一味は某所で会合をひらいている」ということを敵に知らせてやる。敵は必ずその「某所」へ押寄せるだろう、その隙にこちらは陸田精兵衛を奪い返す。というのであった。
「しかし」と関口兵次郎が云った、「――われわれが密会しているということを知らせて、はたして、かれらがひっかかるでしょうか」
「むろん内偵させるでしょう」と菅田平野は云った、「――だからここにいる六人と、他の四人、守島、八田、広瀬、島口の諸兄もいっしょに姿を隠す、つまり全部がここへ集まるんです。かれらは密告された十人の在否を内偵するでしょう、そして全員がその家にいないとすれば、某所で集合しているという密告を信ずるだろうし、即時に一網打尽の手を打つに違いないと思う、どうでしょう、みなさん」
六
井坂十郎太がまず頷いた。彼は菅田平野の計画をすばやく検討したらしい、しっかりと頷いて、「それでやろう」