Japanische Klassiker mit Furigana
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にちにちへいあん
日日平安
山本 周五郎
Lesen Sie 日日平安 (にちにちへいあん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.297 Zeichen · 56 Bildschirme
彼は黒藤源太夫に会って密告する、座敷へとおされるだろうから、源太夫や家内のようすで、陸田精兵衛がどこに押籠められているかわかるだろう。もし他の場所だったら辞去して出て知らせるし、邸内にいるとわかった場合には(乱暴だが)火をかけて火事を起こす。その煙を認めたら十郎太たちが踏み込んで来る、という手順であった。菅田平野はこれを二度繰り返して説明し、みんなはよく了解した。――待機する人数は二十人、そのときの条件でどっちへでもすぐ動けるように、三老臣の屋敷の中間に当る、火の見の辻へ伏せておき、三老臣それぞれの屋敷に見張りの者を付ける。最後に争闘のときもできる限り人を傷害しない、ということが約束された。河原源内と寺田乙三郎は、「人を傷害しない」という点がひどく不平そうであった。
「やむを得ない場合はいいですよ」と菅田平野は譲歩した、「――但し、そのときでも足くらいにしておいて下さい、これは貴方がた自身のためでもあるんですからね」
こいそが朝食の支度のできたことを知らせに来た。陸田夫人はここで喰べたいと云う、馬草小屋がすっかりお気に召したらしい。それでは握飯にして持って来よう、ということになった。