Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 13.809 Zeichen · 28 Bildschirme
七月二十二日
貴方はやっと二つなの?
同い年ならその筈よ」
かごの小鳥はおどろいて
どんぐりまなこで云いました、
「私はネェ、小鳥さん、
特別仕度の子なもんで
こやって口もきけますの
おかしいワネェ、オホ……」
小鳥も一緒に「オホ……」
笑ったけれども「何となく様子が変だ」と鳥さんは
首をかしげてとまり木に
チョコンと止まって居りました、
私は自分が小鳥になったつもりでこんな出たらめをうたって足拍子をとって笑って……間もなくいつもにもなくはちきれるようなうれしさに
「神様、どうぞ私の夜の床を御守り下さいませ」
こんな事を小声に云って床に入った。
この頃になくうれしい事ばっかりの一日、私は一寸しか、おしるしほかはたらかなかったけれども、今までにないうれしい一日で有った。こんな一日をうしろにおいてきぼりにするのがつらかった。
七月二十二日 曇天
「何だか気の重い日らしい」目のさめた時に閃くようにそう思ったのがあたって一日中あくせくまるで、日向に石をつんでうめいて居る駄馬のように暮してしまった。
随分下らない面白くない一日だった、
日記をつけようと、ペンをにぎって居てさえもイライラするほどだった。