Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 25.679 Zeichen · 52 Bildschirme
一月一日
一月五日
一月八日
一月一日(金曜)晴
昨夜おそいので眠し。然し、今年からは九時起床の約束だから先ず起きる。女中が晴着を着て居るから、まあ正月という気がするが、大して元旦らしくもなし。まねのおとそ。雑煮、それでも色彩だけは仰山な口とりもつけて出した。起きたときは曇って居たがやがてよい元旦となる。小さい一人の男の子「新年おめでとう」「おやすみなさい」と教わったばかりと見えいく度もくりかえして居る声す。温泉宿での元朝は生れて始めての経験であった。年賀のハガキ。自分アドレスが分らずこまるところ沢山、わかって居るのにだけ出した。
一月五日(火曜)雨 寒
今日は仕事にて、モヤ一人放ぽり出し。
退屈まぎれに、しきりに方角を日記でしらべ、やっと甲乙丙丁庚辛壬癸を発見した。
一月八日(金曜)
帰京。天気でよかった。汽車の中に、角力や義太夫をひいきにする大男、とりまきを多勢つれて、修善寺から乗る。
ああいう種類の男を見面白かった。
他に、男妾のようなものをつれた醜い、人の好い、情の厚そうな三十五ばかりの女など。
吉奈の東府やの主人、駅前の、舟橋がこわくて、自動車を降りたのは可笑し。ゴーゴリ的人格。