Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 25.679 Zeichen · 52 Bildschirme
二月二十日
二月二十一日
春江の御誕生祝のためなり。
かえりに歯医者に廻る。
江戸川から、草履なのでうまく歩けず、関口パンで洋菓子を買い、そこへ来た乗合にのる。坂の途中でギャソリンの爆発不充分で車動かず。一人の巡査同乗、ショファー「すみませんが一寸車のうしろに石をかってくれませんか」巡査、下車。石をかい口を歪め、妙な顔をして戻る。
「いつも此那ことがあるのか?」「いいえ、一つの――の工合がわるいんで」「乗客を云々」「どうもすみません」巡査の威厳を失った自意識のあらわれた顔。
二月二十日(土曜)
モヤー、ブブノワ。フンガイしてかえって来る。ブブノワ、始めて皮肉で、或娘の写真を見せて、この娘さんは利口だったとか、日本の女は利口で、真面目だが、目的をもたない、と云ったとか云った由。久しくロシア語をつかわなかったからうまく喋れなかったのだ。いやがり、ハルピンにでも行ってしまいたいと云い、しきりにその話をおそくまです。四月、会をやめたら行くという。私もいけと云う。
二月二十一日(日曜)
三沢氏来たが、郵便局駄目、むだ足。
「今日はいい天気ですよ」
そうきいたら外に出たくなって庭に下り、菊の新芽の上にのこった去年の枯枝などを折る。