Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 25.679 Zeichen · 52 Bildschirme
一月十八日
一月十九日
野上さんはこの頃やっとリアリズムの本質にふれたと思うという。リアリズムというのがこの場合自分によく判らない心持がした。
「私は、描写ということが出来ないのね」Y。「今頃其那ことでどうする!」とかえりに云う。Yの野上さんに対する感情不穏なものあり。Yはなぜ広く人がいれられないか。下のものには寛容、上のものにはやかましい性質。
一月十八日(月曜)
この頃、疲労を覚ゆ。眠りたいだけ眠れないいやさ!
疲労のためにか、生活が暗し。
こちらに抵抗力がないので、Yの我ままその他気にさわる。
自分など、いくじのない奴なり。恒心がともすればあやうくなるなど。
きのう野上さんで見た呉昌セキの牡丹と水仙の画。忘られず。あのたっぷりさ、雄々しさ、自由さ。自賛に、描終自賞頗似十三峯、とあり。
一月十九日(火曜)
南風の暖い、曇った――十一時頃になっても朝早くもやにこもって電車の音が聴える――ああいう天気であった。自分昨夜、夜中に目ざめ、なかなか眠れなかったので、朝おきるのがひどくいやであった。しかし已を得ず起き、佐々氏に電話をかけた。宅では診察しない由。眠く、床に入りたいが、Y、下に気をつけるのはいやだよ、私はいやだよ、というのでそうも出来ず。