Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 25.679 Zeichen · 52 Bildschirme

Aozora Bunko

十一月十日

と来た。

十七日に船が出る由。どんな返事が来るかしら?

アミノさん部屋がなくて家をかりた由。家では大変だが、瓦斯や水道があるそうだからよい。本当に落付くまでは大変であろう。

十一月十日(水曜)晴

有馬さとえさんのところへ始めてゆく。

白金三光町の家。秋庭さんのところでよいバラがとられる筈のところなくて貧弱な花。天現寺で降り、川の上の線路をわたるときこわくて這いたい程であった。有馬さん、紫の襟、やはり紫がかった絹天の前かけ。毛糸でアンダ足袋。林ひろ子さん。一緒に住んで居るはっきり名のわからぬ令嬢、有馬さん、その娘がすきですきで、始めて家族というものを与えられたという心持。娘、こんどの絵のモデルにもなった。虎の門出の、ハイカラーで金があって、即興的情熱めいたものがあって不良的チャーミングさ。有馬さん、五時頃私がかえるとき、二人で送って来てくれ、三人で柳川で食事をす。Yやがてかえって来、有馬さんたちのかえったのは十時半。

有馬さんの今度の絵見れば見る程愛のこもった絵で殆ど涙ぐましくなるものあり。

「この人が来てからお金のことも少し考えなければならないようになったでしょう。