Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.770 Zeichen · 36 Bildschirme
その下を、頭をいがくりにした赤ル※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ーシカの男、花模様のプラトークを頭からかぶった婆、外国の(それ丈でモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)女には既に或感じを与えるところの)伯林トリコを着た女などが歩いた。
◎ペトロフスカヤ・カッサは入ると、左右にガラス戸のある、右だ。
ひどい人、人、人、
――列に立ってるんですか
――そうそう
――だれがおしまいです?
――往来の上だ
押し合って立ってる。
一人の女が神経質な声で
――どうしてるんだろう! そっちのカッサじゃ、だめなのかしら
――あっちはコンツェルトのカッサですよ
肥った男が答えてる。長靴だ。アストラハン帽をかぶってる
――ラーズベ〔ほんと?〕
すると男はふざけて
――貴女にコンツェルトの切符が御いりなんですか?
顔をのぞかれて女
――いいえ、いいえ
本気でニェート、ニェートと云った。
又永いこと立ってる。
前の人ごみの中から芝居で田舎婆さんの喋る、そっくりな歯のないフガフガした口つきで、大劇場の切符をきいてるのが聞える。
――あんな婆さんまで大劇場でオペラをきくんだ。
――きっと大いに音楽的なんでしょう