Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 27.379 Zeichen · 56 Bildschirme

Aozora Bunko

八月五日

現象を追っている。

ときには全く理解しないままに。

八月五日(木)

仕事、五終る。

きょう宮ほんとうに来るのかしら。本当に来ないとダメになってしまうのに。

寿江子と尾崎さんのちがい。尾、宮の腹痛をかかずにいられなくてかけず、寿しらんぷりで二日にかいている。

八月五日

オルダス・ハックスリーの『ジョコンダの微笑』短篇集をよむ。

ジョコンダの微笑

緑のトンネル

半ドン

親切な名づけ親。

どれも手軽なつまらない作品だ。ヨーロッパ・ブルジョア文学という古びた大きな籠にもられたその一種の果物にすぎない。文学そのものの本質におけるエピゴーネンだ。(彼に自覚されていず、またその愛読者に理解されていない事実)

○ハックスリーのこういう短篇にしろローレンスにしろイギリスの中流的偽善には立腹しつづけている。だのに、かれらが偽善の枠内でばかり腹を立てて、偽善を怒る作者を歓迎しつつ偽善であるような社会とコンプロマイズしているのだろう。

彼等は決して自分の憎むギゼンを、根本からなくさない。なくそうとしない。

だから遂にエピゴーネン的本質からぬけられない。(人類史において)

八月六日(金)