Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
それから一休みして順繰りにくりだす。先頭が両国橋へかかる時分に、まだ中頃のが足揃いをしている。御本体が出て、お茶湯が一番最後に出てゆく。
ある日もアンポンタンはおまっちゃんと四ツ角で、その大人の、目覚しい狂奔を見物していた。すると、帝釈様の剣に錦地の南無妙法蓮華経の幟をたてた出車の上から声をかけたものがある。
「ヤッちゃん、手を出して――はやく乗った、乗った。」
学校友達の古帳面屋のお金ちゃんのお父さんだった。その人は背の高いキレイナ人で、清元のお浚いの時に山台に乗って、二、三人で唄っていたことがあって、みんなにオシイー、オシイー、とほめられた人だった。その時はじめて清元とは首を振って唄ってしまうと、おしいーと長くひっぱってほめられるものだということを知ったのだった。金坊のお父さんは、講中の世話役だから橘のもようのお揃いの浴衣を着て、茶博多の帯をしめて、お尻をはしょって、白足袋の足袋はだしで、吉原かむりにして襟に講中の団扇をさしていた。
あたしたちは吃驚しているうちに、見物が抱上げて出車の上の人たちの手に渡してくれた。無論上にはお金坊もおよっちゃんもいた。