Japanische Klassiker mit Furigana
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めいあんよめもんどう
明暗嫁問答
山本 周五郎
Lesen Sie 明暗嫁問答 (めいあんよめもんどう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.984 Zeichen · 43 Bildschirme
「こちらは芙蓉ですね」
「芙蓉は草だ、よく見て口をきくがいい、それは木ではないか、槻というのだ」
「ご冗談を」直二郎はにやっと笑う、「私が無学だといっても槻ぐらいはわかります、こんな小っぽけな、育ち損なったような槻があるものですか、お騙しになってはいけません」
「なんのためにおまえを騙すんだ」
「それではどこへでもいってごらんなさいまし、槻といえばよく屋敷まわりに植えてありますが、たいてい太さはひと抱えもあり、二丈も三丈も高く活溌に伸びて……」
「それは自然に生やしておくからだ、ばかばかしい。盆栽というものは二丈にも三丈にも伸びる樹をわざと小さく育てて鉢に植え、しかも自然に伸びた二丈三丈のものと同じ高さ、同じ年代の古さ、同じ樹ぶりにみえるように仕立てるのが技術だ、こっちの松、この杉、梅も桜も、みな三十年からの年代が経っている、これがつまり盆栽なんだ」
「ははあさようでございますか、するとなんでございますな、詰るところみんな片輪者にするわけですな」「あっちへいっておれ」勘太夫はそっぽを向いた、「胸がむしゃくしゃしてくる」
「やあ驚いた、向うにある