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Japanische Klassiker mit Furigana

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はるはばしゃにのって

機械・春は馬車に乗って

横光 利一

Lesen Sie 機械・春は馬車に乗って (はるはばしゃにのって) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 77.492 Zeichen · 156 Bildschirme

Aozora Bunko

これは戸山学校の剣道大会に優勝したときの緊張した剣客の歌である。次にこういうのがあった。

「ことたれる日日の生活(たつき)に慣れにつつ苦業求むる心うすらぐ」

この歌は恐らくみと子夫人の情愛に、いつとなく慣れ落ちてしまった高次郎氏の悔恨に相違あるまい。このような歌を作った歌人はあまり私の知らないところだが、また私にも同様の悔恨が常に忍びよって来て私を苦しめることがある。

「現身(うつしみ)のもろき生命(いのち)の思ひつつ常のつつしみかりそめならず」

これは囚人を絶えず見守っている人の家に帰った述懐であろうが、この述懐がつもり積って次のような歌となり、人人の心を襲って来るのが一首あった。

「生きの身をくだきて矯(た)めよ囚人(めしうど)の心おのづとさめて来たらむ」

看守長のなさけはまだこの他にも幾つとなくつづいていた。折にふれてと題して、

「口重き吾(われ)にもあらず今日はまたあらぬ世辞言ひ心曇りぬ」

この人は心の騒ぐ日、いつも歎き悲しむ歌を詠むのが習慣となっているが、その一つに、

「己が身の調(ととの)はざるか人の非にかくも心のうちさわぎつつ」

というのがある。