Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
「エ、母親さんと議論を成すった」
「ハア」
「僕の為めに」
「ハア、君の為めに弁護したの」
「アア」
ト言ッて文三は差俯向いてしまう。何だか膝の上へボッタリ落ちた物が有る。
「どうかしたの、文さん」
トいわれて文三は漸く頭を擡げ、莞爾笑い、その癖を湿ませながら、
「どうもしないが……実に……実に嬉れしい……母親さんの仰しゃる通り、二十三にも成ッてお袋一人さえ過しかねるそんな不甲斐ない私をかばって母親さんと議論をなすったと、実に……」
「条理を説ても解らない癖に腹ばかり立てているから仕様がないの」
ト少し得意の躰。
「アアそれ程までに私を……思ッて下さるとは知らずして、貴嬢に向ッて匿立てをしたのが今更耻かしい、アア耻かしい。モウこうなれば打散けてお話してしまおう、実はこれから下宿をしようかと思ッていました」
「下宿を」
「サ為ようかと思ッていたんだが、しかしもう出来ない。他人同様の私をかばって実の母親さんと議論をなすった、その貴嬢の御信切を聞ちゃ、しろと仰しゃッてももう出来ない……がそうすると、母親さんにお詫を申さなければならないが……」
「打遣ッてお置きなさいヨ。あんな教育の無い者が何と言ッたッて好う御座んさアネ」