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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎゅうにくとばれいしょ

牛肉と馬鈴薯・酒中日記

国木田 独歩

Lesen Sie 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.018 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

明日なら出来るが今夜は一文もないと謝絶られた。

帰路に炭屋がある。この店は酒も薪も量炭も売り、大庭もこの店から炭薪を取り、お源も此店へ炭を買いに来るのである。新開地は店を早く終うのでこの店も最早閉っていた。磯は少時く此店の前を迂路々々していたが急に店の軒下に積である炭俵の一個をひょいと肩に乗て直ぐ横の田甫道に外て了った。

大急で帰宅って土間にどしりと俵を下した音に、泣き寝入に寝入っていたお源は眼を覚したが声を出なかった。そして今のは何の響とも気に留めなかった。磯もそのままお源の後から布団の中に潜り込んだ。

翌朝になってお源は炭俵に気が着き、喫驚して

「磯さんこれはどうしたの、この炭俵は?」

「買って来たのサ」と磯は布団を被ってるまま答えた。朝飯が出来るまでは磯は床を出ないのである。

「何店で買ったの?」

「何処だって可いじゃないか」

「聞いたって可いじゃないか」

「初公の近所の店だよ」

「まアどうしてそんな遠くで買ったの。……オヤお前さん今日お米を買うお銭を費って了やアしまいね」

磯は起上って「お前がやれ量炭も買えんだのッて八か間しく言うから昨夜金公の家へ往って借りようとして無ってやがる。