Japanische Klassiker mit Furigana
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme
と、自分の方から気候の話をテレかくしに云い出した。
「梶子殿」
と民弥は云った。
民弥の心持ちはそれどころではなく、悶えに悶えているのであった。
捕えられた同志の命にかかわる、大切至極の宥免状を入れた、女男の人形を正体不明の、梶子などという女に横取りされた。
もしも梶子にその宥免状の、重大な秘密を知られたなら、そうして宥免状の隠し場所を知られ、その宥免状を横取りされたら――相手が名に負う梶子だけに、何をやられるかわからない。
(もう宥免状の隠し場所が知れ、横取りされているかもしれない?)
このことを思えば身も心も、戦慄を感ぜざるを得なかった。
「梶子殿、本日拙者が……」
「はいはい何、なんでございますか……ほんとにようこそおいでくださいました。……ほんとに今日は何んというよい日で……どうぞごゆっくりお話しくださいまして……ホッホッホッ、もうもう妾、どうでも夜までおとどめして、帰すことではございません。……それにいたしましても何んて情なし――情なしのあなた様でございますことか、……あちこちで絶えずお目にかかり、充分お親しい仲ですのに、今日が日までお越しくだされず……でもマア今日は、ほんとにようこそ……ですから今日こそは日頃の思いを、どうでも妾は……あれあれマア……ホッホッホッ、厭なお婆さんで……さぞまア松浦様こんな