Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme

Aozora Bunko

でねばならぬ、さようの悪運命に至らせました次第、まことにまことに申し訳なく、何んと申してよろしいやら……」

「ご配慮ご無用!」

「心配ござらぬ!」

「そうでなくてさえ青塚の郷は、反骨ある者の集まりと見なされ、日頃から憎まれおりましたれば、今回の事なかろうと、早晩ご領主に難癖つけられ、一郷こぞって離散退去を、命ぜられる形勢にありましたのじゃ!」

「そこへ起こった今度の事件、かえって我々には好都合!」

「いい幸いに六万余石、井上河内守様を向こうに廻し、戦う名目出来ました!」

「そうだそうだその通りだ! 一郷退去は覚悟の前なのじゃ!」

と、庭に集まっていた郷民たちは、異口同音に勇躍して叫んだ。

女たちも絶叫した。

「わたしたちも覚悟をいたしております!」

「めぼしい家財道具など、みんな取りまとめて置きました!」

聞いて兵庫は感謝し安心し、勇気を加えて大音に叫んだ。

「そう承わって拙者はじめ、同志一同ことごとく安心いたしてござりまする! ……しからばいよいよ策を設け、泡吹かせるばかりばかり! ……まず本陣をこの屋敷と!」

こう云った時駄馬を走らせ、一人の郷民が走って来た。