Japanische Klassiker mit Furigana
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme
民弥は京都へ行った際に、まだご主人の姉小路卿が、湯治場に悠々静養していて、帰館しないことを確かめた。
そこで決心して梶子と一緒に、××島へ行くことにした。
大坂で梶子は帆船を借り切り、それへ乗って二人は船出した。
そうしてこの島へ来たのであった。
漁師に逢って島の地理や、伝説などを二人は聞いた。
と、二人は好奇心をそそる、一つの伝説を耳にした。
というのは島の奥の高所に、岩で出来ている山があって、洞窟が幾個か出来ているが、そこ全体の名を「お蔵」と云っている。
というのは古い昔からいえば、瀬戸内海を根拠としていた、八幡船の海賊連が、奪って来た財宝をそこへ隠したり、もっと古い昔においては、三韓から送って来た貢物を、やはりここの海賊が奪って、その「お蔵」へ仕舞って置いたそうな。
だからその「お蔵」は今日においても、財宝で一杯詰まっている筈だ。
が、そこにある洞窟というものが、まことに不思議な洞窟で、内へはいると縦横の小路が、ほとんど無数に出来ていて、十人が十人迷い子になって、洞窟の外へ出ることが出来ず、とうとう洞窟内で餓え死んでしまう。
だから誰もはいって行かない。