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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme

Aozora Bunko

――というところの伝説なのである。

梶子と民弥とはこれを聞くと、

(そこだな)

とすぐに直感した。

(魚屋助右衛門の遺産というやつが、隠されてあるというその場所は!)

そういう伝説が昔からある。それを助右衛門も耳にした。

そこで助右衛門は考えた。

(誰もはいって行かないという、そういう洞窟が島の中にある。これは絶好の隠匿所だ。そこへ財産をかくしてやろう)と。

で隠匿したに相違ないと。――

そこで今日梶子と民弥とは、漁師たちに道順を聞き、その岩山へ行ったのであった。

ところが意外にも大勢の者が、その岩山の前にいて、自分たちを見ると押し寄せて来た。で、逃げ戻って来たのであった。

頭上には甲板への通路の口が、夕空に向かって開いている。

そこから夕陽が射し込んで来て、胴の間は明るい桃色であった。

「さてこれからどうしましょう?」

梶子はこう云って民弥を見た。

「もう一度これから出かけて行き、夜の闇を利用し岩山に近より、先刻の人間どもの素姓をさぐるのが、何よりの急務でございましょうよ」

民弥はすぐにそう云った。

「では出かけて行きましょう」

二人は船から陸へ上がった。