Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme

Aozora Bunko

……まアまア男というものは、自分の恋をさえお政治向きに使い、何んとも思わないものでございますのね」

「そういうお方であればこそ、幕府執政の筆頭として、今日栄えておられますのじゃ」

「恋以外愛以外に、男には名誉欲も事業欲もあると、云いきかされておりましたし、妾もそれはそうであろうと、心では思っておりましたものの、身近い所に例を見せられては、厭アな気持ちがいたします」

「女隠密で鉄のような意志と、凄い才気とを持っているそなたが、そんな普通の女のような、優しいことを云われるとは。……アッハッハッ、さては梶子殿には……」

「まア何を仰せられますことやら」

「欣快! 恋をしておられるようじゃ」

「…………」

「やがては隠密など止めにして、紀州あたりに家を持たれ……」

「いいえ、何んで、紀州などへ……」

「ではどこへな?」

「××島へでも……」

「欣快! それならもっとよろしい。……で、恋のお相手は?」

「ホ、ホ、ホ、誰でしょう」

「ひょっとかするとこの姉小路が、仲人にでも立たずばなるまい、そういう相手かもしれぬのう」

「まア」

と梶子は赧くなった。

(このお爺さん察しているんだよ)

で、梶子は赧くなった。