Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょうさいかていえんまんじゅつ
猿々合戦
小野 佐世男
Lesen Sie 猿々合戦 (きょうさいかていえんまんじゅつ) von 小野 佐世男 (おのさせお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.526 Zeichen · 61 Bildschirme
二人ともねぼけたんだろう。アハヽヽ……」
と大きな声で笑った。それを聞くと、もうじき夜が明けるから、いっそ起きてしまおうと言って、台所へ行ってゴトゴトと音を立てていた母が、
「でもあなた! 考えてみれば大きな家の割合いに家賃が安いじゃありませんか。すこし安すぎますよ」
と、眉をひそめていった。
「アハヽヽヽ、幽霊などこの世にあるものか、馬鹿な! きっと二人共胸の上に手でものせて寝ていたのだろう。よーし、あしたの夜は、わしが二階へ寝てみよう」
父は又大声で笑ったが、いつのまに夜が明けたのか、コトコトという、牛乳屋の車の音が外に聞こえた。
2
半月型に外に出ている井戸のまわりに、山びるのように太いみみずが、たくさんうごめいていた。土の柔く盛り上っている所を棒でさぐると、南京玉ほどの土蜘蛛が、ガサガサと音を立てて群り散った。こんな遊びに夢中になっている中に、やがて二日目の夜が訪れてきた。
庭の奥や、聯隊の土壁が黒々と深い暗黒にとざされてくると、私も姉も怖しくなって、
「今夜は二階に寝ないよ」
と言って床を敷いてもらうまで、書生の徳吉さんや、母のまわりにまとわりついていた。