Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうさいかていえんまんじゅつ

猿々合戦

小野 佐世男

Lesen Sie 猿々合戦 (きょうさいかていえんまんじゅつ) von 小野 佐世男 (おのさせお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.526 Zeichen · 61 Bildschirme

Aozora Bunko

ジャズ狂時代

お嬢さんはジャズがお好き

お嬢さんはジャズがお好き

浮風にさそわれて隅田川のボート・レースをながめていたら、

「アラ、小野の旦那、いいところでお会いしましたわ」

お隣りの奥さんが一人娘のポッポちゃんをつれて、途方に暮れた顔。

「このポッポたらしょうがないのですよ、私が猫の手でも借りたいぐらい忙しいというのに、馬鹿々々しいたら、国際のジャズ大会につれて行けっていうんですよ。こんなアプレ娘一人でやれば、何を仕でかすかわからないし、しかたがないのでここまでは来ましたが、どうせ先生は遊んでいるんでしょう。イイエ、いつもブラブラしていらっしゃいますんでしょう。このジャズ娘連れて行ってやって下さいな。ほんとにこまったオッチョコチョイ娘ですよ。ではおたのみしましたわよ、これでも私の一人娘、掌中の珠みたいなものですから、そそっかしくあつかわないでちょうだい、ではよろしくオホホ、これで安心」

チョチョ、ちょっと待って、というひまもなく、人混の中に消えて行ってしまった。

「ヘヘエ、小野のオジさん連れてってね――」

十六娘のくせに、ちょっとウィンクした。

「うちのお母さん馬鹿なのよ、私がジャズを勉強して、素晴しいジャズ・シンガーになる、そうすれば美空ひばりや江利チエミのように有名になるでしょう、素晴しいわ、一本の映画出演料が二百万円、一回の舞台出演料が十万円