Japanische Klassiker mit Furigana
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ねぎさまみやた
禰宜様宮田
宮本 百合子
Lesen Sie 禰宜様宮田 (ねぎさまみやた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.662 Zeichen · 68 Bildschirme
鳥のように飛んで行ける!」
六の心臓は今にも口から飛び出しそうになってしまった。
ころげるようにして、小屋へ馳けつけた彼は、いきなり出ようとする空椅子を捕まえると、ギューギュー自分の体を押しつけながら、
「乗せてくんろ! よ、おじちゃん。
俺らこれさのせてくろよ!」
と叫んだ。
「まあこの餓鬼あ!
あぶねえわな、おっこったら何じょうするだ……」
「やめろっちぇな、
おっこったらはあ、木端微塵になっちまうわ」
「なあに大丈夫、
こんな餓鬼が一匹や二匹乗ったからって、すぐ落ちるような機械を、誰れもわざわざ発明もしなけりゃあ、買いもしないやな。
仕事びらきんときあ、町役場のお役人さんが、藻埴まで行って来なすつあね。
大丈夫よ、オイ、小僧。
乗ってもいいが、帰りの椅子で戻って来ねえと、ぶっぱたくぞ」
六の小さい体は、椅子の刳込みにポックリと工合よく納まる。
嬉しさで半ば夢中だった彼が、ようよう少し落付いてあたりを見まわしたときには、もう自分の体はいつの間にか、すっかり町を離れて、或る川の傍まで運ばれて来たのを知った。
河原で一人の男が石を破っている。
槌を石に打ち下した。