Japanische Klassiker mit Furigana
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ねぎさまみやた
禰宜様宮田
宮本 百合子
Lesen Sie 禰宜様宮田 (ねぎさまみやた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.662 Zeichen · 68 Bildschirme
しとやかな含み声の閑古鳥の声が、どこからか聞える。
常春藤が木の梢からのび上って見上げようとし、ところどころに咲く白百合は、キラキラ輝きながら手招きをする。
六はもう、得意と嬉しさで有頂天になってしまった。
世界中が俺の臣下のように畏こまって並んでいる。
今こうやって、鳥より楽に、素晴しく空を歩いている俺、たった一人のこの俺!
スースー……スースー……
王者になったような心持でいる六をのせて、綱はだんだん山奥へ入って行った。
景色は次第次第に珍しく、不思議になって来る……
周囲はますます静かにひそやかになって来る……
六は急に飛びたくなった。飛びたく。
あの雲の峯、あの……
彼は思わず前へのめった。瞬間椅子は重心を失った。
オミョオミョワラーー――ン……
天地中が隅から隅まで、一どきに鳴り渡ると感じる間もなく、六の体は太陽の火粉のように、真下の森へ向って落ちて行った。……