Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねぎさまみやた

禰宜様宮田

宮本 百合子

Lesen Sie 禰宜様宮田 (ねぎさまみやた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.662 Zeichen · 68 Bildschirme

Aozora Bunko

もうどうしていいか分らなくなってしまった彼は、傍の草の中に突伏して、拝みたくて堪らない心持になりながら子供のように泣吃逆ったのである。

そして、安心して気が緩んだので、いつかしら我ともなく心がポーッとなりそうになったとき、

「オイオイ禰宜様、何うしてるだよ。

俺らあおめえん介抱まじゃあ請合わねえぞ」

と云いながら、誰かがひどく彼の肩を揺った。

スースーとちょっとずつ区切りをつけながら、蜘蛛が糸を下げるように、だんだんと真暗な底の知らないところへ体が落ちて行くように感じながら、どうしても自分で頭を擡げることの出来ないでいた禰宜様宮田は、このときハッと思うと同時に、急に自分の体が自由に軽くなったように感じた。

そろそろと起き上った彼は、仲間と一緒に若者をようよう近所の百姓屋まで運んで行った。

救われた若者は、町で有名な海老屋という呉服屋の息子で、当主の弟にあたる人であったのである。

名乗られると、急にどよめき立った者達は、ふだんは使わない取って置きのいい言葉で御機嫌をとろうとするので、大の男までときどき途方もないとんちんかんを並べながら、ワクワクして助けてくれた人は何という者だと訊かれると、