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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてこいさんも、多少はそれに与っていると云うようなことがありはしまいか。―――こいさんの啓坊に対する気持が恋愛でないのだとすれば、―――厭な想像はしたくないけれども、考えように依っては単なる憐愍とばかりは取れず、もっと随分悪い意味にも解釈出来る。―――こいさんにそう云うことをさせて置いて、やがてずるずるべったりに二人が同棲するようなことにでもなったら、何とするか。いや、そんなことにならないでも、こいさんがその西宮の家へ毎日入り浸っていることが啓坊の兄さんの方へ聞えただけでも、先方ではわれわれを何と思うだろうか。こいさんが不良のように云われるのは仕方がないとして、監督者たる僕たち迄が変な眼で見られるではないか。―――貞之助はそう云って、僕は前からこいさんの行動については傍観的態度を取って来たので、今度も積極的に干渉する気はないけれども、もしこいさんが今のような交際を止めないのであったら、一往本家の耳へ入れて、兄さんや姉さんの許可を得るか、せめて黙認を得てからにして欲しい、でないと、今度こそ僕たちが本家に対して申訳のないことになろう、と云うのであったが、実は貞之助は近頃ゴルフをやり始めて、茨木の倶楽部で奥畑の長兄としばしば顔を合わすので、そんな時に工合が悪い、と云うこともあるのらしかった。