Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

二十八

ま、話を進める進めないはそれからのことにして、この際はただ自分を見送りにおいで下さるお積りで、一遍会って御覧になったらどうであろう。この御返事は、いずれ東京へ行った上で、明日でも電話でお伺いする。送別会の日や時間もその時申上げるであろう。と、そう云い終ると挨拶もそこそこに飛ぶようにして出て行ってしまった。

二十八

幸子はさっき、井谷が余りセカセカするので、今夜何時の汽車で立つのかを聞き洩らしたことに心付き、岡本の宅へ電話を懸けたが、本人は留守で代理の者が出、お見送りは御辞退するそうでございますから、………と、時間を云ってくれないので、夕方に又懸けて本人の帰宅したところを掴まえ、先刻のお話もございますよって、是非もう一遍お会いしとうて、………と、そう云って、漸く三宮を九時半発の急行であることを教えて貰った。見送りには三姉妹に貞之助も悦子も加わり、一家総出と云うことになったが、斯様に三人の姉妹たちがそれぞれの装いを凝らして、貞之助に引率されて外出すると云うことは、長い間見られなかったことで、去年の秋の両親の法事以来なのであった。

「こいちゃん今日は洋服やないの?」