Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

………お母ちゃん、………お母ちゃん何処、………此処やわ、………姉ちゃんは?………姉ちゃんも此処やわ、………悦子蛍を二十匹獲ったよ、………川へ篏まらんようにしなさいや。………耕助が路端の草を引き抜いて帚のような束を作って持っているのを何にするのかと思ったら、それに蛍を留まらせて捕えるのであった。蛍の名所と云えば江州の守山辺にも、岐阜市の郊外などにもあるが、大概そう云う土地では名産の蛍を貴いあたりへ献上するので、捕獲することを禁じている、ここは名所ではない代りにいくら獲ってもやかましいことを云う者はいないと耕助は云ったが、一番沢山獲ったのは耕助で、次は惣助だったであろう。父子は勇敢に水際へ下りて行ったりして捕えた。耕助の手にある草の束が光の粒で玉帚のようになった。幸子達は何処迄行ったら引っ返すのか、容易に耕助が帰ろうと云わないので、風が強うなって来ましたね、そろそろ帰りましょうかと云ったら、もう帰り路なんですよ、来た時と別な路を通ってるんですと云われたが、それでもなかなか帰り着かないので、知らないうちに随分遠くまで来ていることが分った。そして突然、さあ此処ですよと云われて見ると、いつの間にか菅野の家の裏門の前に戻っていた。