Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

が、雪子より先に妙子が新所帯を持ったことは、誰あって知ろう筈もないので、彼女はこの家に預けて置いた荷物の中から、当座の物をひとりでこそこそと取り纏め、唐草の風呂敷包に括って、三十分ばかり皆と話してから兵庫の家へ帰って行った。

お春は妙子の退院と同時に蘆屋へ戻ったのであったが、これも内々尼崎の親たちの方に見合いの話があるらしく、雪子娘さんのお輿入が済みましたら、二三日お暇を下さいますように、と云っているのであった。

幸子は、そんな工合に急に此処へ来て人々の運命が定まり、もう近々にこの家の中が淋しくなることを考えると、娘を嫁にやる母の心もこうではないかと云う気がして、ややもすると感慨に沈みがちであったが、雪子はひとしお、貞之助夫婦に連れられて廿六日の夜行で上京することに極まってからは、その日その日の過ぎて行くのが悲しまれた。それにどうしたことなのか数日前から腹工合が悪く、毎日五六回も下痢するので、ワカマツやアルシリン錠を飲んで見たが、余り利きめが現れず、下痢が止まらないうちに廿六日が来てしまった。と、その日の朝に間に合うように、大阪の岡米に誂えて置いた鬘が出来て来たので、彼女はちょっと合わせて見てそのまま床の間に飾って置いたが、学校から帰って来た悦子が忽ちそれを見付け、姉ちゃんの頭は小さいなあと云いながら被って