Japanische Klassiker mit Furigana
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つばさのやぶれたからす
翼の破れたからす
小川 未明
Lesen Sie 翼の破れたからす (つばさのやぶれたからす) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.807 Zeichen · 8 Bildschirme
かわいそうでならなかったのでした。
「あのからすは、どうしただろうか?」
そのあくる日も、彼は、外の往来に立って、からすの群れを見送りました。やはり、哀れなからすの姿はその列には、なかったのでした。おそらく、それは、永久に、見られないような気がしたのでした。
一日、太郎は、学校で、幾人かの友だちと鬼ごっこをして騒いでいました。そのとき、一人が、ベンチにつまずいて、片足の骨を砕きました。みんなは、大騒ぎをしました。不幸な友だちは、家へ帰りました。そして、医者にかかりました。
翌日、学校へいってみると、その友だちは、学校を休んだのでした。
「かわいそうだね。」と、太郎は、ほかの友だちどうしと、不幸な友だちの災難を哀れみました。
太郎は、このとき、人間は、こうして傷を受けると医者にかかることができるが、あのからすのように、翼を傷つけたら、からすは、どうしたらいいだろうかと思いました。
冬の終わりごろから、春のはじめにかけては、よく雨風のつづくことがあります。こうして野や山の雪は解けるのでした。
二、三日、はげしい雨が降り、風が吹きすさみました。こんな日には、からすは、いつものように列を造って、飛んで帰ることができませんでした。