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Japanische Klassiker mit Furigana

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つばさのやぶれたからす

翼の破れたからす

小川 未明

Lesen Sie 翼の破れたからす (つばさのやぶれたからす) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.807 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、思い思いに、雨風の中を帰ってゆきました。

太郎は学校へゆくと、足をいためた友だちはもうなおってきていました。そして、うれしそうにみんなといっしょに遊んでいたのでありました。

「からすは、翼をいためても、医者にかかってなおすこともできないだろうし、どうするだろうか? あのように、雨や、風のはげしい日には、どこに、どうしているだろうか?」

太郎は、哀れなからすについて、思わずにいられなかったのです。彼は、哀れなからすを、もう永久に見ることがないと思っていました。

おいおい、春めいてまいりました。吹く風が暖かになりました。ある日の晩方、太郎は外に遊んでいますと、西の方の空は、紅く色づいていました。そして、日は静かに沈み、雲の色も、木立の影も、酒にでも酔うているようでありました。ちょうど、このとき、からすの群れが、頭の上を飛んでゆきました。太郎は、それを見ると、いつかの翼をいためたからすが、みんなといっしょに元気よく飛んでゆくのでありました。

彼は、それを見て、どんなに、意外に、またうれしく思ったでしょう。

「あ、あのからすも、あんなによくなった。」