Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
ハッハ、死ぬにしたって、タダで死んでやるもんかよ。
村子 だって、あんた、神さまのことまでいってた――
花岡 だまくらかしとくんだ、神さまを。バクチだもんなあ。生き死にのセトぎわになりゃ、祈っておく方がトクだもん。どう転ぶかわからねえからな。(飲む)
村子 でもさ、もうないないって、私にまでかくして――第一、いつ、そこにかくしたの?
花岡 いつだったって、いいじゃねえか。俺だってガマンして飲まなかったんだ。しかしもう、こうなったら、なんだ――飲むか?
村子 ちょうだいよ! もうノドが、ひりつくようで――
花岡 (村子の方へ寄ってゆく)よしよし、俺という男は、そういった人間だ。ちったあ、わかったかよ? うむ? だから、今度東京へ帰ったら、お前、俺のいうこと、聞くんだぜ。(ビンを村子に渡す)こぼすな。いよいよ、これっきりだ。これっきりで、ここからいよいよ外へ出るまで、元気をつけていなくっちゃならん。
村子 ……(ノドを見せて、ウィスキイの口飲みをして)ウウッ! ウ!(咳く)
花岡 もういいよ。
村子 もう一口。もう、ホンのチヨット。
花岡 あんまりやると、まいるぞ。からだあ、弱っているから。