Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
三
その方からは、ドシン、ドシンという音にまじって花岡と村子の短かい笑い声がして来る)
三
意外なことに前景のはじめにおけるのと同じありさまで、三人が坐っている。
ただロウソクの立っている場所が変ったために、全体を照らし出している光線のかげんがちがっているだけ。しかし、なにかが、まったく変ってしまっている。
三人とも疲れきって、ボンヤリ、動かない。……どこかで水のたれる音。……長い間。
村子 ……(ボソッと)くたびれちゃった。
花岡 うん。……(身じろぎをする。背広をぬいで、シャツの袖をまくりあげた姿)
村子 タバコ、一本、ちょうだい。
花岡 君のは?
村子 ないの、とっくに。
花岡 ……(シガレット・ケースを出してやる。その手がドロドロによごれ、シャツにもあちこち泥がついている)
村子 ……(ケースを受け取って、開いて一本抜きとりながら)あと四本。
花岡 手さげの中に、もう一箱入っていたはずだ。……(ライタアをこすってやるが、火花が飛ぶだけで火はつかない)……ガソリンが切れた。
村子 しょうがないわね……(わきの地めんに立っているロウソクに、右手と、くわえたタバコを近づけて、吸いつける。