Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
六
……間)
佐山の声 ……(非常に低い、たえだえの声で)俺あ、子供を、生ませたい。……
花岡の声 おい、村子!
村子 ……(目はそちらへ釘づけになったまま、腰を柔かにグナリと動かしたと思うと、急に立っている力を失って、グタグタと地面にくず折れ、失神)
花岡の声 (弱い声で唸る)ヒイ! (同時にガンドウを突きとばしたらしく、光がグラグラと飛び歩いた末に、すべてがバタリと見えなくなる)
六
まっくらな中。
どこにも光はないが、中央の水たまりの水面が鈍く光っている。その水面をしわめるようにして、時々、微かに燐光が飛ぶ。……
他はなにも見えない。
なまあたたかい。
正確なかんかくを置いて、したたり落ちる水の音。――そのリズムに自然に合わせるように、低い声がつづいている。くら闇自体のつぶやきのようなその声が、やがて、誰かの唸るともささやくともつかないノド声であることがわかって来る。……次第に、それは一つの単調なメロディになっている。……
花岡の声 ウーム。(うなる)……助けてくれ。……(さらに弱っている)どこにいるんだ、佐山君?……え?
佐山の声 ……(かまわずつづけていたメロディが弱りきった低い声で歌の文句になる。