Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
あんまりすすめもできないけど――でも、こんなところにいつまでもいても、しかたがないんじゃない?……花岡というのは、悪党だけど、それほど話のわからない人じゃないわ。
佐山 はあ……(そのへんを見まわしている。奥でドシン、ドシンと音)
村子 ……(その方をチョット振り返ってみてから、歩いて来て、サツタバを拾いあげ、バタバタと泥をはたき落して、佐山の方に寄って、それを相手の手に持たせる)取っときなさいよ。
佐山 ……(そのサツは見ないで、近よせらた村子の、ヌメリと白い肌にギョッとして、顔中をしわくちゃにし、白い歯を見せて、低くヒイというような声を出す)
村子 なにさ?
佐山 ウッ!
村子 どうしたの?
佐山 いや、匂いが、その……
村子 匂う? あたし?……(相手のようすを見ているうちに、ニタッとして)……どうなすって?
佐山 ……(うつけたように村子の顔を見ている。奥でまたドシン、ガリッという音)
村子 その、あんた、奥さんのことでも思い出したんじゃない?
佐山 ……(ノドにゲプッと音をさせる。ドス黒く見えるアブクが唇の隅から、すこしたれてくる)
村子 あら、どうしたの?
佐山 いや……(手のひらで、そのアブクを横にふいて)あのう……温泉に行くんですね?